私たちは真実を分ち合う仲間の輪を広げます
私たちが今目にしているように古い経済システムは崩壊しつつあるようです。これまでの世界は欲望と虚偽と恐怖心を基礎とする利益中心の経済システムによって成り立ち、メディアは大衆操作の道具として一部のエリートに奉仕しているといわれています。
この欺瞞に気づくことは真実を探求する最初のステップです。
人類はこれまで平和で幸福な世界を求め描いてその実現を願ってきました。それは国境を越えても変わることのない思い、人類個々の平和への切望でした。しかしその願いとは裏腹に世界には常に戦いの歴史が刻まれ、文明が進化すればするほどますます混乱を深めていきました。
その理由は何でしょうか?それを今知る必要があります。 なぜなら私たちが豊かな人生を望みそのビジョンを実現化するためには、そこに立ちはだかる障害を克服する智恵と勇気が必要だからです。その最大の障害は支配エリートによる計画でした。それは永い年月と幾世代をも越えて、大衆の秘密裏に進められてきた地球規模の人類奴隷化計画です。
人類は今、重大な時期にあります。古いものの見方を卒業し新しい価値観を見出さなければなりません。それは古いパラダイムから新しいパラダイムへの移行です。そのために古いパラダイムである現在の金融システムの崩壊は不可欠なステップです。
これまで人類は生存のためと理由づけられた地下資源をめぐる争い、戦争が主流の世界に生きてきました。日々の生活に追われて常に不安と隣り合わせの定まらない人生は万国共通でした。
たとえそれが戦闘が繰り広げられていない物質豊かな文明国であっても経済戦争の中に組み込まれた労働力として、貨幣経済という見えない足かせをつけられているかのごとくいつも生活に追われていなければなりませんでした。
それはまるで奴隷状態そのものであり、命を与えられている大宇宙や生かされている場である地球について、その意味さえ深く考える機会を持てないまま真実を知らずに生きてきたのです。今、これまで隠されてきたテクノロジーが公開されて、人類を無知な状態にとどめておくための情報隠蔽工作があちこちで暴露されています。私たちはそのひとつひとつに耳を傾け、そこから学び、そして目を覚まさなくてはなりません。
いかなる権力も人類を奴隷化する権利を持ってはいません。ただし支配エリートが作り出したこの混乱は、私たち人類の霊的な目覚めを促すために必要なプロセスだったということを、私たちは今理解せねばなりません。
現在地球人が持つテクノロジーは地球と共生する文明を可能にしているといわれています。その封印がようやく地球上で今解けつつあります。それは経済システムの頂点で世界を思うままに動かすことのできる権力エリートによって隠蔽継承された歴史の終焉です。したがって、その大規模で複雑極まりない隠蔽工作の封印が解かれるにつれて、私たちの暮らす生活環境はこれからさらに混乱の過程をくぐらねばならないことでしょう。
これまでの古いシステムから新しい資源を基礎にする社会システムへ地球文明が移行するために私たちに何ができるのでしょうか。そしてそれはどのようにして達成されるのでしょうか?残念ながらそれを明確に教えてくれる所はどこにもありません。
そして、この大きな欺瞞に気づけば気づくたびに、自分が無力であることを痛感させられてしまうということも現実です。きりがないほどの社会のひずみ、将来への不安材料を目の前にして個人の力には限界があり、ひとりの善はつぶされやすくか弱いものだと感じます。
ですから今、私たちは集団となって考えなければなりません。真実を理解すること、そして今何をすればいいのか…これはこの地球で生命活動を営む私たち一人ひとりが考えなければならない「人類共通の課題」なのです。
ひずみ社会から共生社会へ
「新しい時代」で必要とされるもの、それは人間が「お金がなくても生きていける」集団となることです。すなわちそれは自給自足体制が築かれたコミュニティのことです。
自給自足とは、何もコミュニティ全員で農業を行うことではありません。人は食だけでは生命を維持できませんし、 人が豊かに生きるためには衣食住に限らず実に様々なものが必要だからです。それらの豊かな文明の成り立ちを支える様々な職業が、調和の中に成り立っている姿、個人の得意とすること(職業)が喜んで集団のために差し出され、持ち寄られて循環して足りている社会、これが自給自足体制が築かれたコミュニティの姿です。
そもそも、人が生活するうえで必要なものはすべて地球の恵みです。現代の資本主義社会では土地を所有し課税されるのが当たり前だと考えられていますが、 そもそも「土地」は「地球」であり、そこに線引きをして国境を作り、所有権を作っているのは人間の勝手です。
例えば、私たちの生きるために必要な衣食住、 これは誰にでも絶対必要なものです。衣服は植物や地下資源である石油を合成して繊維にしたものから作られています。 食料は言うまでもなく植物の恵みが主であり、 日本人の主食である米は稲と水と太陽と大地の恵みです。私たちの身体を暑さ寒さ雨露から守ってくれる住宅さえも、 自然の中にある木(植物)や鉱物を土台として作られています。
また、同じように絶対必要なものとしてエネルギー資源がありますが、これも本来は誰の所有物でもありません。宇宙に存在している地球、そこに生存する生命体、全ての存在がすでにエネルギーであるように、それはすべての生物の共有財産に他なりません。
さらに同じようにその他の生活必需品を考えてみても、すべての原料は自然の中から取り上げられたものです。 石油から作られたプラスチックやガラスに至るまで、それは地球の恵みに変わりありません。
要するに私たちは、すべてのものを地球から恵んでもらっているわけで、無償でいただいてそこに値段を付けて経済社会で回しているわけです。ですから、人間が価値観を同じくして集いながら、労働対価を均一とすることで需要と供給のバランスを整えることが仮にできるならば、人と人とが支え合い協力しあうことが可能となってきます。
それは持てるものを出し合うことで成り立つ社会であり、貨幣がなくても生活が成り立つ社会、 目的を共有する仲間が作る真の相互扶助ネットワークです。これが共生社会だと私たちは考えます。もちろん、社会には大きな流れがあり、 その矛盾が解消されて変革されることは大変難しいことです。
しかし、現在の深刻な「情報格差」問題は価値観や目的を共有する仲間が集うことでしか解消しません 。
私たちがこれまで常識だと教えられてきたことが、いかに嘘の入り混じったことであったのか、 これから日々明らかにされていくと思われます。お金による支配社会が、今、あちこちで崩れ始めています。「新しい社会観」が必要になってきました。
「新しい社会」での経済活動は、 人々が持っているスキルや能力の交換が中心となって創られていく といいます。私たちもこの考えに共感しています。そのためには現在の情報格差社会を改善することに努めながら、 人間相互の信頼関係を築き直していくことが急務だと感じられてなりません。「共生社会」とは人類が(利権)への欲求本能を手放し卒業し、新たな意識で集いなおすことだと思うのです。
2012年2月
特定非営利活動法人コミュニティ共有くまもと
代表 緒方章江