古代の「火の国」、今の熊本県には、阿蘇郡(昔の阿蘇の郡)を中心に、南米ペルーのナスカの地上絵を規模に於いても精密さにおいても遥かに遼がする、壮大で精密な幾何学図形が、最古の11社の配置を通じ、数学的に抽象化されている。
熊本県の中心部を東から西に横断して島原湾に流れ入る緑川を境にして、その南側一帯の八代、球磨郡の除き、北東部の阿蘇郡から宇土半島の三角町に到る、ほぼ北側全域の2,500万平方キロの大地に、実際の阿蘇五岳の噴火口と火口湖とが幾何学的図形の中心に位置するように配置された、「阿蘇五岳そのものの姿(形状」」を象った壮大な「ピラミッド状図形」(幾何学図形」が、火の国最古の神社群配置を通じて「数学的に浮上、顕現する」ように描かれている。
その中心神社が、火の国の天津神の祖神阿蘇神社と、国津神の祖神八坂神社とである。
この阿蘇神社と八坂神社を中心にして、それぞれが密接不可分の関係にある神社群11社を、「黄金比」を基本とする厳格な「数学的配置」に基づいて配置し、それらの神社群を地図上に線で結んでゆくと、そこには幾何学的(数学的」に抽象化された、正確な「阿蘇五岳の姿」が浮上してくる。それは端的にいえば、阿蘇五岳を数学的に抽象化して「ピラミッド状」に描いた地上図形である。しかも計測の単位は、現代のものと同じく「極円周に基づくメートル法」である。
この神社群の黄金比配置の造形については、97年の地理情報システム学会で講演発表させて頂いたもので、現在でも確認出来る確かな事実である。
-出典:古代「火の国」の象徴・「炎のピラミッド」の発見~「はじめに」より抜粋-